労災保険に関する情報の提供を行うとともに、各種支援を行っております。

特別加入の概要(4) 海外派遣者

特別加入補償の対象となる範囲

1.労働者として海外派遣される方の場合

 国内の労働者の場合と同様、業務災害又は通勤災害を被った場合に労災保険から給付が行われます。

2.中小事業の代表者等として海外派遣される方の場合

ア.業務災害について

 業務災害の保険給付の対象となる災害は、国内における中小事業主等の特別加入の場合に準じ、労働者の行う業務に準じた業務を行っていた場合(業務遂行性)に限られています。
 また、災害がその業務によって生じたものであるかどうか(業務起因性)の判断は労働者の場合に準じることとされています。

イ.通勤災害について

 国内の労働者の場合と同様に取り扱われます。

3.留意していただきたい事項について

 海外派遣者の補償の範囲に関して、特に留意していただきたい事項を簡単に説明しておきます。

 赴任途上における災害については、次の要件をすべて満たすものについて業務災害と認められます。
 
1. 海外派遣を命じられた労働者が、その転勤に伴う移転のため転勤前の住居等から赴任先事業場等に赴く途中で発生した災害であること。
2. 社会通念上、合理的な経路及び方法による赴任であること。
3. 赴任のために直接必要でない行為あるいは恣意的行為に起因して発生した災害でないこと。
4. 赴任に対して赴任先事業主より旅費が支給される場合であること。

 派遣先事業からの国外出張については、国内の事業場からの海外出張の場合と同様の考え方によって業務災害であるか否かが判断されます。
 他人の暴力による災害又は伝染病や風土病による災害については、業務内容と関連があると認められるものを除き、一般には業務災害とは認められません。